“勉強の道具”としての勉強法について書きます。有効であると認められた勉強法にはどんなものがあるのか、等。
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勉強のプロセスを考えてみると、今まで知らなかった知識を頭の中にインプットし、それをアウトプットしてみて確認し、もう一度インプットしなおす、という作業を繰り返すことになります。アウトプットの方法としては、問題を解いたり、ノートに整理したり、他の人に教えたり、・・・とにかく頭の中の記憶を引き出す作業なら何でもアリです。
アウトプットの効用は大きく3つあります。
1つ目は、知識が十分に定着しているかどうかを確認できること。
2つ目は、アウトプットの過程で理解や記憶が深まること。
3つ目は、記憶しているはずの知識を引き出してくる練習になることです。
特に、3つ目は盲点となりがちなことなので要注意です。つまり、記憶にあっても必要な時にすぐに思い出せない場合があるのです。いわゆる「度忘れ」の類です。試験のときには、問題を解くために必要な知識は記憶しているのに、実際にはスムーズには思い出せなくて問題を解けない、ということになったりします。
その原因は、脳の中で記憶がある場所と、記憶を引き出そうとしている場所が異なることにあります。記憶を引き出すための「回路」を作らないと思い出せないわけです。その回路は、アウトプットによって作られるのです。
大学入試の数学で難しい問題は、思いつくか、思いつかないか、
という勝負になってきます。
解くために必要な知識は最低限あっても、
なかなか解法を思いつかない事が頻繁に起こるのが数学です。
物理もそのような面がありますが、
最もはっきりしているのは数学でしょう。
そのような数学の応用問題に対処するには、
高校レベルを少しだけ超えて勉強してみるのも有効です。
高校レベルを超えた知識は直接的には出題されないでしょうが、
背景知識が増えることによって、問題解法の糸口をつかみやすくなります。
例えば、3次元空間の曲座標や、
曲座標を使った立体の体積を求める計算(積分)は、
特に難しくもなく、有効でしょう。
テーラー展開なども同様です。
昔は高校生でも知っていましたが、最近はあまりやらないそうですね。
もっとも、予備校では教えているようですが。
画期的な思考ツールというイメージで脚光を浴びたマインドマップ。
もちろん、今でも有用なツールであることに変わりありません。
このマインドマップは、記憶ツールとしても非常に有用です。
何か1つのテーマについて関連事項を1枚の絵にまとめるには、
マインドマップが最も効果的でしょう。
マインドマップ上で直接関係する項目は線で結ばれます。
線で結ばれた一方から他方は連想しやすいのです。
したがって、マインドマップは覚えやすいし、思い出しやすいのです。
また、関連事項全体を一気に記憶できるという面でも優れています。
一方で、あまり細かい事は書き込みづらいので、
全体像を記憶するためのツールと考えた方がよいでしょう。
マインドマップ自体、描いたり見たりするのは楽しいものです。
その点でも、記憶に有利ですね。
楽しい、面白いなど、感情が動くと印象が深くなり、
記憶が容易になるからです。
「~について詳しく知りたい」
「~を徹底的に勉強したい」
と強く思っていると、少しして最適な教材が見つかったり、
教えを受けられそうな『師匠』と出会ったりします。
不思議とそういうことが起こるのです。
私も、そういう経験が数えきれないくらいあります。
これは、よく『引き寄せの法則』と呼ばれているもので、
さがしているものに対する感受性が鋭くなったために起こることです。
『引き寄せの法則』は、自分でも気づかないところで、
潜在意識が働いて問題解決方法をさがした結果起こります。
潜在意識は24時間、答えを探し続けるといいます。
つい最近、『引き寄せの法則』について調べていたら、
あるサイトに、『引き寄せの法則』が働く条件、
というのが載っていました。
それによると、1つの目標だけに集中しないと駄目だそうです。
例えば、公認会計士の資格も取りたいし、
英検1級の資格も欲しいと、同時にチャレンジするのは駄目。
気持ちの強い方の目標に集中し、
それが達成できてから他方にチャレンジすべきです。
要は、子供が好きな遊びに熱中する感覚で取り組まないと、
『引き寄せの法則』は働かないのです。
勉強で新しい知識をインプットしたときは、ぜひとも心がけたい事があります。
それは、勉強を終える前に(あるいは休憩する前に)、一度見直す(つまりザーッと復習する)という事です。
どんな秀才でも知識を身につけるためには何回も覚えなおす(復習する)必要があります。それだけ、復習は重要なのです。(天才に関しては知りませんが・・・。)
特に新しい知識をインプットしたときには、直後から急激に忘れていきますので、勉強を終える前に簡単でもいいので復習するのが合理的なんですね。
ちなみに良くできた(ドリル的な)教材だと、1時間くらいの勉強時間の間に4~5回復習するようになっています。これだけ復習すれば、かなり覚えますよ。