効率的な勉強のノウハウ

記憶の深さにはいろいろなレベルがあります。

例えば、「○○について説明せよ」という問題はお手上げでも、同じテーマの穴埋め問題は解答できたりします。

また、その穴埋め問題ができなくても、選択肢が与えられれば自信をもって答えられたりします。

自分が目標としている試験で、どのレベルの記憶が必要なのかを考えてみるのは有効でしょう。上の説明からもわかるとおり、これは設問形式に大きく依存しています。

一般に、復習を繰り返すほど記憶のレベルは深くなります。そして、復習をやめれば、徐々に記憶は薄れていきます。つまり、記憶のレベルが浅くなっていくわけです。

でも、完全に記憶が失われることはどうも無いようです。答えを見てもかつて記憶していた事を思い出せないような場合でさえ、記憶の痕跡はゼロではないそうです。

そんな事がなぜわかるのか？

もう一度記憶しなおすのに要する時間が、本当にゼロから記憶したときと比べて短くなっているからです。そういう実験結果があるそうです。

要するに、記憶作業や復習が全く無駄になる事はない、ということのようです。

以前、音声教材のメリットについて書いたことがあります。それらメリットの１つが、高速再生による効果です。

高速再生を行うと復習時間を短縮できるので何回も復習できます。また、速聴によて頭が活性化する効果も見逃せませんね。

ところで、あらかじめ倍速再生ファイルがある教材なら、それを利用すれば速聴できますが、様々な音声ファイルを倍速再生したいなら、汎用性の高い速聴ソフトを使う必要があります。

いまお勧めの速聴ソフトは「スピードリスニング３」ですね。

■ 自然な感じで倍速再生できる
■ きめ細かく再生速度を設定できる
■ ほとんどのファイルを倍速再生できる
■ 価格が手頃

などの特徴があります。音声を活用する機会の多い人は、これ１つあるとかなり重宝するのではないでしょうか。

受験勉強は理解力・記憶力だけでなく、プロジェクトとしての総合的な能力を問われます。そのうちの１つが「進捗管理の能力」です。

まずは、勉強の進行状況をなんらかの形で数値化し、グラフなどにして可視化してみましょう。読み進んだページ数、解いた問題の数、覚えた単語の数、復習した回数、・・・。勉強のステップに応じて、いろいろな数値化ができるはずです。

進捗状況を数値化すると、勉強の遅れを早く発見することができます。当然、早く対策を取れるので、勉強の計画が挫折する可能性が低くなります。

また、順調に進んでいるときには、その様子をグラフで見ることにより、モチベーションの維持に役立つはずです。

勉強したことをアウトプットしてみるのは、とても重要な事です。

関連のある問題を解いてみるのもアウトプットですが、十分に取得できていなくても正解できる場合もあるのが難点です。

その点、一番よいのは「他人に説明してみること」。

中途半端な知識では人に説明できないため、学習結果を見る、よい試金石となります。

また、アウトプットを繰り返すと、記憶がしっかり定着します。仮にうまく説明できなかったとしても、記憶の面ではプラスになるはずです。

資格試験の場合は、試験勉強をスクールに通学して行うか、それとも独学するか、迷う人もいるでしょう。

どちらが良いかは一概には言えません。受けようとしている試験や、自分の性格・好みなどによって変ってきます。

独学は、自分で主体的に勉強の計画を立て、実践していくことのできる人であれば成功の可能性は十分にあります。

デメリットは、誤った勉強法を行っていても気付かないことや、情報収集の面で不利なことです。このあたりは通信講座などを利用して補うのが良いかもしれません。

独学は自分のペースで勉強できます。これはメリットにも、デメリットにもなります。与えられないと勉強が進まない人にはデメリットですが、主体的な勉強の習慣が身についている人にとってはメリットとなります。